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訪問看護ステーションオープン

寝たきり老人に在宅サービス

1993.06

四日市医師会老人訪問看護ステーション

「看護婦が家庭に出向いて、寝たきりなどのお年寄りに在宅サービスを提供します」−三重県四日市市では、同市西新地の四日市医師会館に事務局を持つ「四日市医師会老人訪問看護ステーション」がオープン(4月20日)し、介護者らから大喜びされている。

この老人訪問看護事業は老人保険法が一部改正され、昨年(平成4年)4月からスタート。高齢化時代を目前にして在宅ケアへのニーズに対応する医療供給体制であり、寝たきり、およびそれに準ずる老人医療受給者に日常生活活動能力を維持、回復させるよう援助するとともに、家族介護者へのサポートもする。県下では津市に次いで四日市市が2番目。

この事業は地方自治体、医療法人、社会福祉団体のいずれかが実施主体になるが、四日市市の場合、市医師会が実施主体で、市も平成5年度予算で200万円を補助している。同ステーションの仕組みは、かかりつけの医師の指示に基づいて訪問看護ステーションから看護婦が訪問し、在宅サービスを提供すると、老人保健制度を運営する市町村から訪問看護療養費が支給される。

同市の訪問看護ステーションは看護婦5人、事務員1人の6人でスタート。対象地域は四日市市、菰野町、川越町、楠町、朝日町の一市四町で、現在23人が登録している。サービスの内容は医師の指示書に基づいて病状の観察(体温、脈拍、呼吸、血圧など)とともに、食事、排せつ、清拭、洗髪、入浴、床擦れ処置、リハビリテーションなどの介助指導、福祉サービス制度の利用の仕方についての相談などを行う。

訪問日は、毎週月曜日から金曜日までの午前9時から午後5時まで。訪問回数は一人に付き週2回が限度。1回の訪問時間は30分から1時間程度。利用料金は1回に付き500円で、医療材料や介護用品は実費となっている。

同ステーションの看護婦・有竹和代さんは「私たちが行くのを首を長くして待ってくれています。家族の負担が少しでも軽くなることを願って頑張っています」と感想を語る。また、施設管理者である蔵前富佐恵さんは「訪問看護ではリハビリもしていますので、理学療法士が必要です」と実状を述べていた。

注目を集める同ステーションの設置は市議会公明党の市川悦子議員が昨年9月定例会の一般質問で取り上げて推進してきた。市川議員は「今後、市内に4カ所程度のステーションの設置を議会で提案していきたい」と張り切っている。

坂口力医学博士(前衆院議院)は「高齢化社会の中で在宅サービスとしての訪問看護ステーションは必要不可欠な素晴らしい制度」と評価し、「国は平成12年度までに訪問看護ステーションを全国で五千カ所、三重県では九十カ所を目標としており、県下の公明党議員を総動員して議会で訴え、町村で1.2カ所、市では3.4カ所の設置を1日も早く実現していきたい」と抱負を語っていた。

中日新聞記

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