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中部西小学校に赤外線補聴援助システム導入

難聴教室に強力な助っ人!子どもの表情に喜び

2000.10

市立中部西小学校の難聴教室「やまびこ」

三重県四日市市では、9月の新学期から市立中部西小学校の難聴教室「やまびこ」に最新型の赤外線補助システム3台が設置された。同システムが小学校に設置されるのは、大阪市の小学校に次いで2番目とあって、子どもや教師から大喜びされている。

同小学校の難聴教室は1972年に設置され、補聴装置として磁気誘導システムが導入されていた。

しかし、この装置の性能が悪く子どもの聴力アップには、あまり役立たなかった。同小学校の建て替えを契機に夏季休暇中に難聴教室の全面的なリニューアル工事とともに最新型の赤外線補聴システムを導入したもの。

この補聴教室は、市内の難聴児が通学し、国語、算数、発生訓練や聞き取り訓練、語いを増やす訓練などを実施する自主活動のほかは、それぞれの学年の普通クラスで勉強する。現在、4人(2年1人、3年2人、5年1人)が在籍し、3人の教師と介助員一人で一対一のの個別学習を実施している。

赤外線補聴システムは、訓練室と音楽室に固定式が1台づつ設置され、入学式や卒業式などで使用できるように移動式1台の合計3台を導入した。予算は3台で260万円。

このシステムは、教師の声をマイクで拾い、赤外線送信機を通して音声を赤外線に変えて、子どもの首からかけた受信機に送る仕組み。赤外線で雑音をカットするため音を鮮明に聞くことができると好評。

難聴教室の担任である田中みゆき先生は、「赤外線補聴システムを使って授業をしたら、子どもの表情が全然違いました。質問しても即座に回答が返ってきます。あまりよく聞こえるので『先生、この機械を家に持って帰ってもいいか』と聞くほどでした」と、その効果の大きさを絶賛する。

また、前担任で現在も難聴教室で教える甲斐八代美先生は、「難聴児にとって音楽は補聴器がいろいろ音を拾うため苦痛でしたが、赤外線補聴システムで音楽を流したら、子どもがリズムをとって身体を動かし、一人はピアノを弾き始めたのには驚きました」と喜びを語る。

この赤外線補聴システムの難聴教室への導入は、市議会公明党の市川悦子議員が昨年(平成11年)3月と今年3月の両定例会で、「聞こえの保障は人権の保障」との観点から提案してきたもの。

これまで中途失聴・難聴者対策として公共施設への筆談受付マークの設置、要約筆記者養成講座の開催などを実現してきた市川議員は、「今後、難聴教室の卒業生が進学する中部中学校にも、1日も早く赤外線補聴システムの導入を推進するほか、文化会館などへの導入も実現させていきたい」と抱負を語っていた。

公明新聞記

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